2023-08-26
商品開発で注意しなければならないのは、本題から外れないことです。
「売れる商品を作りたい」という話だったのが、いつの間にか「作りたい商品を売りたい」に変わってしまうケースがあります。
これでは、180度変わってしまいます。
「売れる」という現象は、お客様が「買っている」から起こります。
スーパーマーケットも、ドラッグストアも、ホームセンターも、家電量販店も、インテリアショップも、コンビニも、多くの小売店が「セルフサービス」です。
「セルフ」ですから、自分で商品を見つけて、自分で商品を理解して、購入を決めて自分で商品をレジに持っていきます。ほとんどの小売店がセルフを取り入れているので、これが当たり前に感じている方も多いと思います。
昔々、セルフ以前は対面販売が主流でしたので、定員さんと話して商品を決め、お金を支払って商品を受け取ります。この時、商品パッケージはあまり重要ではありませんでした。
セルフでは、お客様が自分で商品を見つけ、理解し、決断して購入を決めなければなりませんから、パッケージの重要性が非常に高まりました。
他より目立たない商品は見つけてもらえにくい、よく分からない商品は選ばれにくい、感覚的に好かれない商品も選ばれにくい、こんなことが起きてしいまいます。
たとえ理解できても、購入メリットがよく分からない、スペックがイマイチ、価格が予算と合わない、という場合もあります。
「売れる」商品は、「セルフ」でお客様が「買っていく」ことで「売れていく」商品ということになります。
店舗であれば、分からないことを店員さんに聞いて購入を決める方法もありますが、ネット販売(EC)となるとそれもできません。日中なら電話をしたり、後日でよければメールで問い合わせる方法もありますが、ほとんどのケースではその場で購入するかしないかの決断が行われます。究極の「セルフ販売」です。
ネット販売こそ、より「売れていく商品」を開発する必要があります。
「売れる」商品とは、「売れていく」商品です。
お客様が自分で(セルフ)で見つけて選んで購入を決めることができるよう、ニーズに応えられていること、思わず手に取りたくなるデザインであること。主体はお客様です。決して、自分が売りたい商品、自分がいいと思うデザイン、ではないのです。
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